|痛い口内炎種類も原因もさまざま
歯科医学的に口内炎の原因はコレというものはわかっていませんが
口内炎ができる主な原因は大きく分けて3つあります。

・細菌・ウイルス
口の粘膜に傷がつき、そこへ細菌が侵入すると口内炎になります。
もともと私たちの口の中には、無数の常在菌や微生物が生息し、互いに牽制しあいながら健康的なバランスを保っています。しかし、さまざまな原因でバランスを崩すと口内環境が変化。特定の菌が繁殖して腫瘍性の口内炎ができたりします。さらに、歯みがきや間違って頬の内側を噛んだり、入れ歯や矯正器具でできたちょっとした傷にも感染して炎症を起こしやすくなります。
・偏食による栄養バランスの乱れ
食事で好き嫌いがあると口内炎をつくりやすいです。これは栄誉素の中に皮膚を強くするものや修復を促すものがあるからです。
中でもビタミンB類は粘膜が傷ついたら修復する働きや免疫力を上げる働きがあります。
・口の中の乾燥
唾液(だえき)が減って乾燥した口の中は、口内炎になりやすい状態になっています。汚れを洗い流して抗菌の働きをするだけでなく、粘膜の保護や修復する役目がある唾液は、口内を正常に保つためにも重要なのです。たとえば歯みがきや食事、頬を噛んだりして口の中に傷ができた場合、唾液の分泌が少ないと細菌を洗い流せずに増殖。口内炎ができてしまいます。
唾液の分泌が減少する原因としてまずあげられるのが、加齢です。年齢とともに唾液腺の機能や周辺の筋力が低下することにより、唾液の分泌が減って口内が乾燥。舌の痛みや口内炎が発症しやすくなります。
|口内炎予防をしよう
・口の中は常に清潔に
外気と接し、食べ物を最初にからだに取り込む場所である口は、細菌やウィルスの影響をダイレクトに受ける器官でもあります。細菌やウイルスに感染しないためにも、口の中はいつも清潔に。歯の詰め物、歯垢、歯石も細菌を繁殖させやすいので、正しいブラッシングやマウスウォッシュ、うがいなどの習慣が口内のトラブルの予防になります。また、口の中が乾燥すると菌が増えやすくなるため、乾かないようにしっかり水分補給をしましょう。
・ストレスをためない
仕事が忙しい時期や睡眠不足が続いている時期には免疫力が低下しやすくなります。免疫力低下によって口内炎ができやすくなります。
疲れたときはゆっくり休養し、ストレスがたまらないように気分転換をしましょう。睡眠が十分とれていないと疲労も蓄積しやすいので、夜ふかしせず、規則正しい生活を心がけましょう。
・刺激の強い食べ物・飲み物は控える
アルコールやタバコには、体内のビタミンを奪う成分が含まれています。できるだけ摂取を控えましょう。また、口内炎ができてしまったら、カレーやわさびなどの香辛料、味噌汁、お茶といった熱いものは避けましょう。これらを口にすることで、口内炎の痛みが強くなることがあります。また、刺激の強い歯磨き剤も刺激になってしまいますのでなるべく低刺激のものを使いましょう。
|最後に
しみたり、痛みが続いて食事や会話するのもつらい口内炎。さまざまな原因や種類があり、症状にあわせたケアが大切です。全身のトラブルにもつながりやすい口内炎だけに、症状を見極めて、きちんとすみやかにケア。口内炎ができにくい健やかな口内環境を守りましょう。