|女性の口臭は男性の約2倍
口臭には生理的口臭と病的口臭の2種類あり
女性特有の口臭は、生理的口臭に分類されます。
生理や更年期などホルモンバランスの変化に伴いホルモンの分泌量が減り、
連動して唾液の分泌量も減ってしまうのです。
唾液の分泌が減少することにより口内の細菌が増殖し、口臭が強くなります。

|女性ホルモンと口臭
女性の体はホルモンの増減が大きいため、
下記のような時期は口臭が強くなる事があります。
・生理前や生理中
女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌は、生理前から生理中にかけて最少となります。それに伴い、この時期は唾液の量も減る傾向にあります。加えてイライラや不安感が募り、口中が乾きがちになることも珍しくないので、口臭が出やすいといわれています。また、イライラしやすい、疲れやすい、眠れないといった月経前症候群(PMS)によって、免疫力や抵抗力が低下してしまうことで、お口の中の細菌が増殖しやすくなることもあります。

・妊娠中
妊娠中は、ホルモンの分泌量が通常の10~30倍にも達します。その1つのエストロゲンは、ある種の歯周病菌を増殖させがち。そのため、妊娠中は口臭が出やすくなるのです。
また、つわりによる胃酸の逆流や食事回数の増加による磨き残しなどが原因で虫歯になりやすい状態になります。お口の中の食べかすや虫歯が原因で口臭が発生することがあります。
ほかにも、歯磨き粉や歯ブラシをお口に入れるのがつらいなどの理由から十分にお口のケアができないことや妊娠によるホルモンを好む細菌が増えることで歯茎の腫れや出血が起こり、歯肉炎や歯周病といったお口トラブルが口臭の原因となることもあります。

・更年期
いわゆる更年期には、女性ホルモンが急激に減少します。閉経へ向けて、女性ホルモンバランスが崩れやすい更年期には全身に様々な症状が現れますが、女性ホルモンが急激に減少すると、自律神経の乱れから細菌の繁殖を抑える作用のある唾液の分泌も減少します。それに合わせて唾液の分泌量も減るので、口臭が出やすくなります。
|日常生活から見直せること
口内環境は日々変化します。清潔さを保ち、口中が乾かないように注意して、口臭予防に努めてください。日頃からきちんとケアしておけば、生理前後や妊娠中といった女性特有の口臭も、ほぼ防ぐことができます。
正しいオーラルケアを
デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなども使うと効果的。
とにかくおいしいマウスウォッシュ|CORN GARGLE Q【公式 (corn-gargle-q.jp)
やりすぎや強く磨きすぎも歯や歯茎を傷めてしまうので逆効果です。
こまめに水分を摂る
食間にも水分を補給すれば、口中が乾くのを防げます。ただし、糖分を含む飲み物などは、虫歯の原因にもなり得ますので水がオススメです。
アルコールを控える
飲むと独特のニオイが出るのはもちろん、お口の乾燥の原因になります。
ストレスや疲労をためない
心身の緊張状態が続くと口中も乾きがちに。きちんと休息をとってリフレッシュを

|最後に
女性は思いのほか口臭のリスクが高いものです。特に育児や家事、仕事に追われる若い世代の女性は自身のことが後回しになり、気付けば口内ケア不足から深刻な口臭を放っていることもあります。
また、女性は男性よりダイエットに取り組む人が多いのも特徴的です。
食事の回数を減らすと唾液量も減り、口臭につながることがあります。
バランス重視のダイエットを心がけることが大切になってきますね。